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2004年1月10日（土） グレ （男女群島）
ついに来てしまった。憧れの男女群島。自宅を1時過ぎにでて、集合場所に2時前に到着。2時ころ出発。みな眠たいので休みながらのんびり走行。おかげで8時間半もかかって目的地の平戸、田平港に到着。とりあえず仮眠室で仮眠。12時半頃おきて軽く食事を取ったが、出船まで未だ時間があったので、平戸口の町までぶらり散歩。3時半頃から準備開始。今回お世話になるあじか渡船は、非常にシステマティックに渡船のシステムが組まれていて、荷物、えさその他が無駄なく合理的に積み込まれていく。
出船予定は17時だったが、予定より15分早く出発。ベットに入ると３０秒もしないうちに爆睡。本当に気持ちよく寝ていたので3時間の船旅が気分的にはほんの２０〜３０分くらいって感じで、男女群島に到着。我々9人グループは何回かに分かれ磯上がり。自分とI氏2人が一番最後に上がる。真っ暗闇の中、めっちゃ足場の悪い磯に上げられてしまった。初めての男女でいきなりここかよ。と、そのときは思ったが、後でそれは大変な間違いと知る。
ついに来てしまいました！憧れの男女群島！渡磯中
すぐに実釣を開始したが、潮がガンガン流れていて、それが自分の乗っている磯を回りこむような感じで流れていくので、10秒も流さないうちにウキが見えなくなる。このまま流して掛かっても磯に道糸があたって高切れするのが目に見えている。仕方ないので潮が緩むまで火を起こして軽く食事をとったり、仮眠したりしてやり過ごす。その間も何回か仕掛けを流してみるが、相変わらずの潮で、もしかしたらこのまま朝を迎えるのかな〜と少し不安になってくる。
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2004年1月11日（日） グレ （男女群島）
夜中の1時過ぎ、ふと仮眠から目が覚めると海の様子がなんとなく違う。試しに一回仕掛けを流してみると、見事に潮が緩んでいる。これならいけるかも！と直感。I氏はすっかり寝ているので、タモも横に用意して、本格実釣開始。釣り場は切り立った崖。６ｍのタモがやっと届くくらい高い。一歩踏み外すとまっさかさまに海なので結構怖い。しかも磯自体平らなところがなく、全てが斜め（地層が斜層なので）。足場も極端に悪いのだ。慎重に仕掛けを流す。潮は、沖から自分の方へゆったりとあててきて、そのまま緩やかに磯沿いを左へ流れる。
一匹目は磯沿いに流れきったところで何の前触れもなく来た。電気ウキが一気に消し込み、すぐにとんでもない重量感と強烈な突っ込みが手元に伝わる。4号竿を信じて一気に矯めて、ごり巻き。なんとか浮かす。しかし、それでも何度も突っ込まれる。そのたびにロッドワークでかわす。少しでも糸を出すとオーバーハング気味の磯際に突っ込まれて切られそうなのである。すごい。すごすぎる。これが巨大尾長グレなのか？この時点では真っ暗で何が掛かったのか全く分からなかった。なんとか取り込めるところまで浮かせてタモを出す。ここでやっと浮いてきた巨大な尾長グレを確認。一気に緊張感が高まる。2〜3回タモ入れに失敗したが、なんとか取り込み成功。やった。ついにやってしまった。手尺で５８〜９ｃｍはある。I氏のところへ戻ると、飛び起きて悔しがっている。「そりゃ〜寝てちゃ釣れないよ〜」と言うと、慌てて釣りを開始している。自分も元の場所に戻って再開。して2投目くらい、今度は当ててきた潮に乗って足元から左に流れ始めたところでガツンときた。すごい。入れ食いだ！何度か突っ込みをかわし、無事浮かせる。今度はI氏に取り込んでもらう。
これも５２〜３ｃｍはある。この後もアタリが遠のいたら少し仮眠して場所を休ませてから再開するとガツン、ってな感じで朝方4時頃まで巨大尾長の引きを充分楽しませてもらった。本当に最高の夜だった。
ついにやりました！夢の６０ｃｍオーバーまであと１ｃｍ！でした・・・
興奮の夜を過ごした、真浦1番。全てが斜め（＾＾）
7時頃、空が白み始めて仕掛けを2号竿に変更。しかし、余りにも夜のインパクトが強すぎて気合が入らない。昼は所詮来ても５０ｃｍまでの口太。そう思うと、夜殆ど寝ていなかったので、睡魔に襲われる。しばし眠りに落ちる。１０：３０ころおきて、冷えた体をぬくぬくのカップラーメンで温める。このまま次の日の夜釣りもここで！と思っていたのだが、お昼過ぎ船が来て「この後風向きが変わるから」という船長の言葉で磯代わり。磯のことを一番知っている船長がいうのだから仕方ない。
そのまま船にのってワンドの一番奥の磯に降りる。ここは先ほどの磯と比べると、まさに天国のような磯。平らなところもいっぱいある。今夜はゆっくり寝られそうだ。磯に上がってすぐに釣りを開始。I氏が４０ｃｍ前後の口太を連発している。自分は相変わらず太仕掛けなので枚数は少ないものの、４０くらいの口太を数枚上げる。しかし、やっぱりいまいち気合が入らない。ということで、寝よう。
5時前、弁当船がやってくる。「正面から風が出始めたら撤収だからね〜」という言葉を残して去っていく。そ〜か。撤収か。一応いつでも動けるように荷物はまとめて置く。腹も減っていたので、明るいうちに夜ご飯を食べることにする。船が持ってきたご飯はまだ暖かかった。それに辛口カレーをかけて食す。激うま！磯で食べる飯はうまいね〜。I氏が入れてくれたコーヒーで落ち着いた後、再び夕まずめの実釣開始。が、しかし、期待のまずめ時は結局何も出ず、そのまま夜を迎える。4号竿に切り替え。ハリスも１０号。さ〜来い！と気合をいれたものの、なぜかエサ取り一匹すら来ない。ツケエサも常に残ったまま。
9時過ぎまで粘ったが、余りの渋さと眠気に負けて、マットとシュラフを出して本格的に眠ることにする。ここでは巨大尾長は無理そうだ。何回か風の音で目が覚めたが、ぬくぬくの寝袋の中が快適だったので、外に出ることはできず、そのまままた寝てしまう。
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2004年1月12日（月） グレ （男女群島）
結局3時頃まで眠り続た。撤収はなかったようだ。やっと寝袋から出て釣りでも再開しようかな〜と思っていたところで、朝飯を運びに船が来る。船長が「替わるか〜」というので、自分が「風おさまったんですか？替われるんですか？」と聞くと「いけるよ〜」というので二つ返事で磯代わりを決める。
最後に上がった磯も極端に足場の悪い磯だったが、それでもなんか雰囲気のいい磯。釣れそうな感じがぷんぷんする。早速4号竿をふる。とすぐにウキに反応があるが皆えさ取り。でも先ほどの磯よりよっぽどさかなっけがあるので期待が持てる。が、しかし、一発足元でガツンというアタリがあった（掛が浅く針はずれ）だけで朝を迎えてしまった。
ここで2号竿を出すのも面倒だったので、そのまま夜釣り仕掛けで続ける。I氏は細仕掛けに変えて口太を連発している。自分はしかし一発大物に備えて8号ハリスで通す。それでも４０くらいの口太は食ってきた。
I氏は最後の最後にめっちゃいいやつを掛けていたが、細仕掛けがアダとなり、足元の瀬に突っ込まれ痛恨のバラシ。おしかった〜。
このバラシの後は目立った釣果もなく、３７時間の興奮と驚きと嬉しさとちょっとした恐怖の磯生活は無事終了しました。
最後に乗ったミホノ瀬
船に乗ると、行きと同じくそのまますぐに眠りに落ちる。3時間はこれまたあっという間。
港に着くと、初めて「写真を撮らせてください」と取材にあう。同行のメンバーも何名か、デカ版を上げた人がいたのでその方々も写真を撮られていました。取材後、すぐに荷物を積み込み、仮眠所の隣にある大浴場で久々の入浴。めっちゃ気持ちいい！
すぐに上がって、少し食事を取った後、１４：３０ころ出発。帰りは飯も食べたりしたがそれでも行きより一時間も早く２２：００ころ解散場所に到着。そのまま迎えの車で自宅へ。２２：３０。
結果的には結構いい磯に当たっていい思いをさせてもらったが、もしそうではなくても男女群島は、やはり魅力のある磯でした。来年も、もう一度、行きたいですね〜。
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